SA,PAのグルメ

美味い所あんのか?

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何の素っ気もない、古臭いSAでホッと一息入れる。
家族や友人にも、そんな場所でしか見せない落ち着いた笑顔がある。
「出かけたからには楽しまなければ」という義務感から解放された、本当の安らいだ笑顔だ。
そんな時こそが、旅行や出張の中で、もっとも心が安らいでいる瞬間なのではなかろうか。
そういったリラックスできている、冷めている状態だからこそ、そんな一時の安らぎは、はっきりと記憶に焼き付く。
その記憶過程には、大人も子供も関係ない。誰でもいつか、それを思いだす。「寂しさ」は敵ではない、相棒なのだと。
季節の変わり目に、祭りの終わりのような寂しさを、ＳＡで拾うのも悪くない。

何が悲しいって、チェーン店まみれのＳＡさ。普段の生活と同じ店が並んでればそりゃあ楽かもしれんけどさ。
普段と同じだからこそ、記憶に残らんのよ。それってさ、オッサンはまだいいとして、子供が可哀想。
話が飛躍しちゃうかもだけど、寂しいＳＡって素晴らしい情操教育だと思うんだよ。

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