バルサミコ酢

バルサミコ酢は果実酢（香酢）の一種で、ブドウの濃縮果汁を長期間樽熟成したもの。
一般の穀物酢とは見た目も風味もまったく違い、どちらかというとシロップに近い。

香りは濃厚なブドウ臭。
味は甘みの強い赤ワインに似ている。
ワインのように醗酵を行っていないので、ブドウ特有の甘みがしっかり残った風味なのが特徴。
ワインビネガーと比べると、より甘く、より濃厚。酸味が少ないのも特徴である。
ちなみに「バルサミコ」とはイタリア語で「芳醇な、芳香のある」という意味。
イタリア料理ではかかせない香酢である。

写真はバルサミコ酢の中でも最高級のアチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ。
100mlで１〜２万円もする高級品で、原料のブドウだけを１２〜２４年熟成した最高のバルサミコ酢である。

スーパーで売られている廉価品は、熟成１年程度のモノにカラメルを加えて「とろみ」と「甘み」を付加したものが多い。
砂糖やカラメルを追加した廉価版は熱に強いので加熱用に使われている。
逆にブドウのみの高級品は熱で香りも味もとんでしまうので、生での使用が基本とされている。

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